2011年4月21日木曜日

Class Supplement, TOEFL Essay, 漠然とした課題で困ったときの対処法 -partly rewritten-

《漠然とした課題―与えられる条件が少なすぎる課題の難しい点》
今回のレッスン課題(Suppose you were an inventor and you had the knowledge and ability to develop a new product. What product would you like to invent?)は1回目の課題と全くタイプが異なることに皆さん気づかれたことと思います。これと似たタイプの課題には以下のようなものがあります。

1. If you could change one important thing about your hometown, what would you change? Use reasons and specific examples to support your answer.
故郷の町に関して重要な事を変えることができるとしたら何を変えるか?
2. If you could invent something new, what product would you develop? Use specific details to explain why this invention is needed. 何か新しいものを発明できるとしたら何を発明するか?
3. Imagine that you are preparing for a trip. You plan to be away from your home for a year. In addition to clothing and personal care items, you can take one additional thing. What would you take and why? Use specific reasons and details to support your choice. 
一年間の旅に出る場合、着替えと身の回り品以外にもう一つ持っていくことができるとすれば何を持っていくか?
4. Holidays honor people or events. If you could create a new holiday, what person or event would it honor and how would you want people to celebrate it? Use specific reasons and details to support your answer. 新しい祭日(人または出来事関連)を作るとしたらどんな祭日を作るか?

これらの課題はagree/disagreeタイプの課題や与えられた選択肢からひとつを選ぶタイプの課題とは違い、書く内容を自由に決めることができる一方、あまりにも漠然としているため、最悪の場合何も書くことを思いつかない、あるいは思いついても話を広げにくいトピックを選んでしまう可能性が全くないとは言えません。

《正攻法の対処法―問題の本質を考えて答える》
漠然とした課題への対処法は問題の本質を考え、インスピレーションを働かせて答えることです。--- 上記4つの課題に対し実際に自分ならどう解答するか考えて見ましょう。--- 
例えば、上記の4つの課題に対しては以下のような解答内容が考えられます。
1. →外国人嫌いを直す 2. →温暖化を止める機械 3. →家族の写真 4. →開国記念日
ただしこれらの解答内容を300語以上のエッセイに仕上げるためには普段からこれら全ての分野(1. 国際化と日本人 2. 温暖化 3. 自分の価値観 4. グローバル化)についてまとまった内容が書ける力をつけておく必要があります。また、当然そうして試験に臨むことが求められているわけですが、たまたま試験本番で何も思いつかない、あるいは思いついた解答内容に関して書く材料が乏しく書ききることができない場合に備えて次のような対処法があります。

《漠然とした課題で困ったときの対処法》
漠然とした課題に対して何も書く内容が浮かばない、または思いついた内容を膨らませる材料がない場合の対処法として《自分の得意分野や趣味に結び付けて考える》という方法があります。得意分野や趣味に関して一通りのことが語れるように前もってまとめておき、課題の本質を踏まえながら、得意分野・趣味を材料にして内容を膨らませます。

例えば、得意分野が貧困対策、趣味が音楽の場合、上記の4つの課題に対して以下のような解答内容が考えられると思います。( )の中は書く材料の関連分野です。
例: 得意分野-貧困対策、趣味-音楽
1. →世界最貧国の首都と姉妹都市になり、貧困問題への意識を高める(貧困対策)
2. →何語の歌詞でも耳に入ると同時に意味が分かる機械(音楽)
3. →iPod(音楽)
4. →マイクロファイナンス(貧者の銀行)の考案実施者の記念日(貧困対策)

また、得意分野が環境保護で趣味が野鳥観察の場合、以下のような解答が可能です。
例: 得意分野―環境保護、趣味―野鳥観察
1. →環境保護の徹底(環境保護)
2. →観察対象の鳥になって共に行動し、そのデータを送信してくれる機械(野鳥観察)
3. →野鳥図鑑(野鳥観察)
4. →「沈黙の春」(環境保護関連本の古典)の作者の記念日(環境保護)

《準備方法―得意分野・趣味について100語前後でまとめておく》
得意分野: 日頃問題意識を持っていること、大学で専攻希望の学問分野の課題、AO入試の自己推薦文に書く自分の課題のうちひとつについて、【現状・問題点・対策】または【歴史・特色・将来の展望】を100語前後にまとめておく。
趣味: 【趣味の対象の特徴・魅力、問題点、期待すること、自分の価値観・人生観との関連付け】を100語前後にまとめておく。
どちらも概略からポイントとなる詳細まで一通りのことをカバーしておく事が大切です。

《こじ付けのためではなく自己表現の一環として準備する》
漠然とした課題には以上のような準備があれば最悪の事態は避けられると考えられます。もちろんどんなトピックでも無理やり用意した文章に結び付けようとするのは間違った対処法です。これはあくまで最悪の事態への対処法です。しかし、誰でも得意分野と趣味は少なくともひとつあり、それらについては一通りのことが言え、ものの考え方や話題にすることがそれらに傾くのは日頃経験する現象なので、漠然とした課題への解答が得意分野・趣味に関するものになるのは自然なことであり、この対処法は全くの邪道というわけではなさそうです。本番のTOEFL受験までに得意分野・趣味について英文でまとめておきましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。