2011年1月19日水曜日

良い英文エッセイを書くために(revised)

TOEFL Essayの勉強を始めた当初は思っていることを言葉にすることに集中していた皆さんも、そろそろ良い英文エッセイを書くには日頃どのようなことをしたらよいのかという疑問を持ち始めておられることと思います。そこで以下にやってみると良いことをいくつかあげてみます。

☆良い英文をたくさん習慣的に読む。英語のニュースやインタビュー番組を利用する。
 文章の達人と言われる人たちが良い文章を書くコツを尋ねられて必ず言及するのが「良い文章をたくさん読む。」ということです。英会話でネイティブスピーカーの話をたくさん聞くと英語が口から出やすくなるのと同様、知的刺激のあるきちんとした文章を夢中になって読む習慣や英語のニュースやインタビュー番組およびそのPodcastなどを毎日聞く習慣があると、作文の際にふさわしい表現や内容の展開を思いつきやすくなります。覚えてやろうと思うのではなく感心し感動しながら読むことが大切です。

☆英文読後日記をつける
英字新聞・雑誌の記事を読んだ後、要約・感想を各1~2文の英文にします。表現力がつくと共に書く材料集めにもなります。まず口で言って見て次に書いて確認をしましょう。Speakingの訓練にもなります。

☆話し言葉と書き言葉は違うということを意識する
 話し言葉と書き言葉は別物です。日本語でも話し言葉と書き言葉を区別するように英語でもwritten Englishというものがあります。きちんとした言葉使い(特に構文の正確さ)は重要です。また内容の展開の仕方も書き言葉は日常の言葉使いとは異なります。話し言葉は言葉以外の要素(ジェスチャー、表情、共通認識、人間関係など)を含めてコミュニケーションをとるので言葉足らずでも問題ない場合が多くあります。しかし文章を書く際は言葉だけを使って分かりやすく、誤解のないように説明しなければなりません。細かく説明すればするほど分かりやすく、誤解が少なくなります。これはエッセイを書くときに気をつけると同時に普段手紙や伝言、ブログを書く時などに意識すると効果があります。

☆きちんとした英語を書く訓練をする。
 エッセイの評価項目の一番下(文法、つづり、句読点他)がweakまたはsatisfactoryの下のほうの人は各レベルできちんとした英文に近づける訓練が必要です。
♦評価がweakの人は文構造が崩れてしまうことが多いので、構文のしっかりした文を書けるようにしましょう。5文型や接続詞、関係詞を「文構造」という観点から勉強しなおしてみてください。また、これらの基本例文の和訳をみてもとの英文を言ってかけるようにする訓練をしておくと一生の財産になります。
♦評価がsatisfactoryの下のほうの人は、構文はほぼできているのですが採点者のいう「明らかな文法ミス」が多数あります。これを無くすには文法の正誤問題(間違い探し問題)で典型的なミスをチェックする必要があります。また、不要なところに3単元のsをつけるなど癖になっているミスは、授業以外でもできるだけ友達などにチェックしてもらいましょう。ミスは他の人の目で見ると見つけやすいのです。

☆推敲を重ねる。
推敲を重ねるほど次に一度でよい文章を書くことができるようになります。返却された添削済み答案は、訂正されたところやアドバイスなどを参考にしながら書き直して提出してください。学校の試験や行事などで時間がないときは数週間遅れてまとめて提出しても大丈夫です。

☆チェックしておくと参考になる本・雑誌・新聞・番組・ホームページなど
全くの私の独断でinformationやinspirationを得る役に立つと思われるものをご紹介します。
(インターネット関連のものは全て無料で閲覧・ダウンロードできます。)
♦Newser: 短い、分かりやすい、面白い動画中心のニュースサイトです。
♦The Young Turks: YouTube上のニュース局。 頭脳明晰で人間的で面白い元弁護士Cenk氏がホストです。
♦Fareed Zakaria GPS: Newsweek International 版編集長兼CNN の日曜時事問題番組Fareed Zakaria GPSのホストZakaria氏が同番組HP上の動画で時事問題の鋭い分析を分かりやすく短く述べます。
♦NPR: アメリカのラジオ局。インターネットで24時間ノンストップ放送中です。
♦BBC のpodcast: BBCはon timeのニュース放送・特集が一番参考になりますが、時間を節約するにはpodcastが便利です。 様々なものがありますが argumentの参考になるのが”World Have Your Say”という視聴者参加討論番組です。聞き方のコツは共感する意見が出た時にその表現に注意して聞くことです。
♦NatureとScience のpodcast: 科学雑誌NatureとScienceのpodcast では一般の人にも分かる形で最新の研究結果や科学関連ニュースを発表しています。温暖化、食料・水危機、BP石油流出、幹細胞研究、宇宙探査、米政府の科学研究援助方針など地球・人類にとって重要な問題を多数取り上げています。
♦Daily Yomiuri: 日本国内のニュースを英文で読んで表現の仕方を学びましょう。
♦Voice of America: 記事が音声で聞けます。ニュースが簡潔にまとめられています。
♦Newsweek: 中道。時々少し左寄り(革新思想寄り)です。掘り下げた取材が役に立ちます。
♦In These Times: かなり左寄り(革新思想より)ですが過激な内容ではありません。不正・不平等・人権問題等に関して一般の人々の視点からの取材を丁寧に行っています。
♦MICHAELMOORE.com: アカデミー賞、スタインベック賞などを受賞した映画監督のホームページです。政治・社会問題をユーモアを交えて取り上げています。言葉使いよりも内容を参考にしましょう。
♦The New Yorker on the Web: 週代わりで現代作家の短編小説が掲載されます。
♦The Best American Essays: 前年に出版されたエッセイのベスト版です。編者が毎年変わります。
♦Barron’s How to Prepare for TOEFL Essay: 実際のTOEFL Independent Writing Topicsを使ったsample essaysが100以上掲載されている参考書。構成・内容・語彙の参考になります。

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