2015年5月10日日曜日

English Reading, 中・高生向け補助教材、太平洋諸島の人々の起源 2

過去問の一部を解いてみよう!

Official TOEFL iBT Tests with Audio Vol. 1  published by ETS 
Test 2  The Origin of the Pacific Island People  
Paragraph 2, Question 27

要旨(理論の変遷)に関する問題


該当箇所訳

外部の人間が太平洋諸島の人々と遭遇するとすぐに彼らの起源について推測が始まった。言語的、考古学的、生物学的な確固としたデータがない中、多くの空想的で相対立する仮説が立てられた。太平洋諸島の人々は、東南アジアはもとより北米や南米、エジプト、イスラエル、インドと様々に起源が考えられた。古い仮説は太平洋諸島の人々の航海能力と全体的な文化的創造性を暗に軽視しているものが多かった。たとえばイギリスの人類学者G.エリオット・スミスとW.J.ペリーは、航海をして太平洋に住み着くだけの能力があったのはエジプト人だけだっただろうと想定した。彼らはエジプト人は太平洋を横断して新大陸(南北アメリカ)の偉大な文明を築いたとさえ推理していた。1947年、ノルウェー人探検家トール・ヘイエルダールは太平洋諸島の人々は(アメリカ・インディアンとも呼ばれる)ネイティヴ・アメリカンだったという自説を証明するためにバルサ材のいかだで風と海流によって漂流し南アメリカから太平洋を横断した。のちにヘイエルダールは太平洋は三つの移動群によって、すなわち北アメリカの太平洋岸北西部のネイティヴ・アメリカンがハワイに、ペルー人がイースター島に、そしてメラネシア人が漂流して住み着いたと示唆した。彼は1969年にアメリカ大陸におけるエジプト人の影響を証明するためエジプト式葦船で太平洋を横断した。これらの仮説とは対照的に自然人類学や言語学、考古学の圧倒的証拠により、太平洋諸島の人々は東南アジアから来たのであり、卓越風と海流に逆らって航海する技術が船乗りとして十分にあったことが示された。

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