2013年4月14日日曜日

この講座の内容と良い英文エッセイを書くためのアドバイス -partly rewritten-


この講座の内容

この講座ではTOEFL iBT2つあるライティングセクションのひとつIndependent Writing対策を行います。(Independent Writingとは与えられたWriting Topicに関し最低300語のエッセイを書くという課題です。)

 

授業内容

実際にエッセイを書き、添削された答案を書き直して再提出することで制限時間内に合格レベルの答案を書く力をつけていただきます。

頻出パターンのWriting Topicを見てゆくと同時に、書く内容の考え方・広げ方を学習していただきます。

英文エッセイの基本構造を守り、きちんとした英文を書けるようにしていただくと同時に語彙を増やし表現力をつけていただきます。

 

授業の構成

授業はテキストの構成に従います。テキストは以下の3つのStepに分かれています。

Step 1: 文法・表現の注意点を学び、注意事項を使ったPattern Practiceを行います。

Step 2: 実際に出題されるWriting Topicを使ってエッセイを書きます。

Step 3: Sample Essay(s)を使って注意点や手本になる点を学びます。また時間に余裕のある場合は要約の練習も行います。(Step 2Step 3の順はWriting Topicによっては逆にする場合もあります。)

 

Writing Topicについて: Writing Topicは身近な事項に対する意見や好みに関するもので専門的知識は必要ありませんが常識はある程度必要です。

 

各レッスンのWriting Topicパターン

Lesson 1  ある意見に対する賛成・反対を問うもの

Lesson 2   “always”の付いた意見に対する賛成・反対を問うもの

Lesson 3  漠然とした課題:ある状況を仮定して自分ならどうするかを問うもの 

Lesson 4  ある意見に対する賛成・反対を問うもの 

Lesson 5  与えられた選択肢からひとつを選んで理由を説明させるもの

Lesson 6  最上級が使われている意見に対する賛成・反対を問うもの

Lesson 7  2つの対立する意見について論じさせ、どちらに賛成か問うもの

Lesson 8  “never”の付いた意見に対する賛成・反対を問うもの

Lesson 9  2つの対立する意見について論じさせ、どちらに賛成か問うもの

Lesson 10  比較級が使われている意見に対する賛成・反対を問うもの

 

TOEFL Essay Test Writingクラスでは実際にエッセイを書いて練習していますが、このプリントでは良い英文エッセイを書くために日頃やってみると良いことをいくつか挙げてみます。

                   

良い英文をたくさん習慣的に読み、英語のニュースやインタビュー番組を利用する:  文章の達人と言われる人たちが良い文章を書くコツを尋ねられて必ず言及するのが「良い文章をたくさん読む。」ということです。英会話でネイティブスピーカーの話をたくさん聞くと英語が口から出やすくなるのと同様、知的刺激のあるきちんとした文章を夢中になって読む習慣や英語のニュースやインタビュー番組およびそのPodcastなどを毎日聞く習慣があると、作文の際にふさわしい表現や内容の展開を思いつきやすくなります。覚えてやろうと思うのではなく感心し感動しながら読むことが大切です。

 

英文読後日記をつける:  英字新聞・雑誌の記事を読んだ後、要約・感想を各1~2文の英文にします。表現力がつくと共に書く材料集めにもなります。まず口で言って見て次に書いて確認をしましょう。Speakingの訓練にもなります。

 

話し言葉と書き言葉は違うということを意識する:  話し言葉と書き言葉は別物です。日本語でも話し言葉と書き言葉を区別するように英語でもwritten Englishというものがあります。きちんとした言葉使い(特に構文の正確さ)は重要です。また内容の展開の仕方も書き言葉は日常の言葉使いとは異なります。話し言葉は言葉以外の要素(ジェスチャー、表情、共通認識、人間関係など)を含めてコミュニケーションをとるので言葉足らずでも問題ない場合が多くあります。しかし文章を書く際は言葉だけを使って分かりやすく、誤解のないように説明しなければなりません。細かく説明すればするほど分かりやすく、誤解が少なくなります。これはエッセイを書くときに気をつけると同時に普段手紙や伝言、ブログを書く時などに意識すると効果があります。

 

きちんとした英語を書く訓練をする:  エッセイの評価項目の一番下(文法、つづり、句読点他)がweakまたはsatisfactoryの下のほうの人はきちんとした英文を書く訓練が必要です。

評価がweakの人は文構造が崩れてしまうことが多いので、構文のしっかりした文を書けるようにしましょう。5文型や接続詞、関係詞を「文構造」という観点から勉強しなおしてみてください。また、これらの基本例文の和訳をみてもとの英文を言ってかけるようにする訓練をしておくと一生の財産になります。

評価がsatisfactoryの下のほうの人は、構文はほぼできているのですが採点者のいう「明らかな文法ミス」が多数あります。これを無くすには文法の正誤問題(間違い探し問題)で典型的なミスをチェックする必要があります。また、不要なところに3単元のsをつけるなど癖になっているミスは、授業以外でもできるだけ友達などにチェックしてもらいましょう。ミスは他人の目で見ると見つけやすいのです。

 

推敲を重ねる: 推敲を重ねるほど次に一度でよい文章を書くことができるようになります。返却された添削済み答案は、訂正されたところやアドバイスなどを参考にしながら書き直して提出してください。学校の試験や行事などで時間がないときは数週間遅れてまとめて提出しても大丈夫です。

 

手本の書写と要約:  文法・表現力の評価が3になることが多い人はテキストやBarron’sWriting for the TOEFL iBT等のsample essayをタイプで書写してみられるのも良いと思います。意味単位ごとに写すと表現が身につきやすくなります。ただ写すのではなく内容を取りながら行ってください。最後に内容を要約します。最初は各段落のMain Ideaを抜き出し、次に自分の言葉で言い換えます。

 

 

--- チェックしておくと参考になる本・雑誌・新聞・番組・ホームページなど ---

全くの私の独断でinformationinspirationを得る役に立つと思われるものをご紹介します。

(一番下の2つ以外はインターネットにサイトがあり全て無料で閲覧・ダウンロードできます。)

 

Democracy Now!: インディペンデント放送局。主流メディアでは聞けない重要課題を毎日取り上げます。

♦The Young Turks: YouTube上のニュース局。 頭脳明晰で人間的で面白い元弁護士Cenk氏がホストです。

♦National Public Radio : アメリカのラジオ局。All Things Consideredでは興味深い話が多数聞けます。

♦Voice of America: アメリカのラジオ局。HPでニュースを閲覧したりPodcastをダウンロードしたりできます。ニュースが簡潔にまとめられています。

♦Al Jazeeraの英語放送: 中東関連はこの局でチェックしましょう。CM無し。world newsもあります。

♦BBC podcast: ”World Have Your Say”という視聴者参加討論番組がargumentの参考になります。聞き方のコツは共感する意見が出た時にその表現に注意して聞くことです。

♦NatureScience podcast: 科学雑誌NatureSciencepodcast では一般の人にも分かる形で科学関連ニュースを発表しています。温暖化、食料・水危機、公害、幹細胞研究、宇宙探査、米政府の科学研究援助方針など地球・人類にとって重要な問題を多数取り上げています。Transcriptもあります。

Daily Yomiuri: 日本国内のニュースを英文で読んで表現の仕方を学びましょう。

♦In These Times: かなり左寄り(革新思想より)ですが過激な内容ではありません。不正・不平等・人権問題等に関して一般の人々の視点からの取材を丁寧に行っています。

♦MICHAELMOORE.com: アカデミー賞、スタインベック賞などを受賞した映画監督のホームページです。政治・社会問題をユーモアを交えて取り上げています。言葉使いよりも内容を参考にしましょう。

♦High School Newspaper: 政治意識の強い高校生のための高校生によるWeb新聞です。


♦The New Yorker on the Web: 週代わりで現代作家の短編小説が掲載されます。

The Best American Essays: 前年に出版されたエッセイのベスト版です。編者が毎年変わります。

♦Writing for the TOEFL iBT, Barron’s: 実際のTOEFL Writing の課題を使ったsample essays100以上掲載されている参考書兼問題集。構成・内容・語彙の参考になります。

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