2019年1月13日日曜日

Pre-TOELF Grammar reference Grammar Nazis by College Humor on YouTube

Grammar Nazis  by College Humor on YouTube  Transcript, Translation, and Explanation

https://www.youtube.com/watch?v=mtJ7P__4DiQ


【解説: タイトルに使われているNazisNazi「(ヒットラーの)ナチス党員」の複数形ですが、「強制的にルールに従わせる人」の意味でも使われます。従って、Grammar Nazisは「文法に厳しすぎる人」の意味になります。】

Colonel: Good morning, Monsieur Lapadite. I am colonel Hans Landa of the SS. I was hoping you can invite me inside your home and we could have a discussion.
大佐: おはようございます、ラパディテさん。私はナチス親衛隊のハンス・ランダ大佐です。中に入れていただいてお話させていただきたいのですが。
Lapadite: Of course, please come in.
ラパディテ:もちろん、どうぞお入りください。
Colonel: Now, as you may have heard, I am in charge of rounding up all the Jews in this village.
大佐:さて、聞いていらっしゃるかもしれませんが、私はこの村のユダヤ人全員の検挙を任されています。
Lapadite: Yes, I have heard that.
ラパディテ:聞いています。
Colonel: Are you aware of any Jews hiding in the area?
大佐:この地域に隠れているユダヤ人を誰かご存知ですか?
Lapadite: No. No, I assure you that there haven’t been no Jews in this village.
ラパディテ:いえ。この村にはひとりもいないユダヤ人はいないと保障します。
Colonel: There haven’t been no Jews? So, there have been some Jews?
大佐:ひとりもいないユダヤ人はいない?だから何人かユダヤ人がいるのですね?
Lapadite: Oh! Ah, sorry. No, I meant there haven’t been any Jews. No Jews here.
ラパディテ:あっ、すみません。ユダヤ人は一人もいないという意味でした。ここにはユダヤ人はいません。
Colonel: Sorry. I was confused by a double negative. You see grammar is very important to the Nazis Party. Now, are you familiar with one, Shosanna Dreyfus?
大佐:すみません。二重否定で混乱しました。お分かりでしょう、ナチス党にとって文法はとても重要なのですよ。さて、ショシャナ・ドレフュスというユダヤ人をご存知ですか?

【解説: 「ひとりも/ひとつも~ない」は no . または not any です。ラパディテさんはこのふたつを混ぜる方言を使っています。この方言は標準英語では二重否定の間違った使い方とされます。二重否定とは否定語や否定的表現をふたつ使うことにより[否定の否定=肯定]の意味にすることを言います。ラパディテさんの”there haven’t been no Jews”notnoの二つの否定語により[否定の否定=肯定]の意味に取れるので大佐が”So, there have been some Jews?”と確認しています。】

Lapadite: Yes. I know her. Me and her buy our milk in the same market.
ラパディテ: はい、彼女を知っています。同じ市場で私と彼女をミルクを買っています。
Colonel: Me and her? Surely you meant to say, “She and I”, no?
大佐:私と彼女?もちろん「私と彼女」と言おうとしたのですよね?
Lapadite: Yes, of course.
ラパディテ:はい、もちろんです。
Colonel: The trick is to take the other person out of the sentence to see if it makes sense. Me buy milk. I think not. I buy milk. You see?
大佐:こつは、もう一人の人を文から取り出して意味を成すかどうかみるのです。私ミルクを買う。違います。私ミルクを買う。お分かりですか?

【解説: 述語動詞buyの主語になる人称代名詞は主格ですのでShe and Iとすべきです。Meを主語にするのは口語です。】

Lapadite: I swear I don’t know where Miss Dreyfus is at.
ラパディテ:ドレフュスさんがどこににいるのか知らないと誓います。
Colonel: Did you just end the sentence with a preposition?
大佐:今前置詞で文を終わらせましたか?
Lapadite: Forgive me colonel.
ラパディテ:許してください、大佐。

【解説: 古い文法では前置詞で文を終わらせるのは良くないとされていました。現在では例えば「彼女がどこの出身か知らない。」はI don’t know where she is from. が一般的ですが、昔はI don’t know from where she is.の方が好まれました。関係詞節の場合も、「これがその容器を開ける道具です。」はThis is the tool which you open the container with.よりもThis is the tool with which you open the container. の方が好ましいとする人は現在でもいます。ラパディテさんのI swear I don’t know where Miss Dreyfus is at.という発言は前置詞atで終わっているので大佐が非難し、ラパディテさんが謝罪しています。】

Colonel: When was the last time you saw the Jew Dreyfus?
大佐:最後にユダヤ人のドレフュスを見たのはいつですか?
Lapadite: About a month ago I was walking by the river Bayonne and I saw Dreyfus fishing so I went down to the river bank to see if it was her but I couldn’t get a good view.
ラパディテ:約1ヶ月前私はバヨネ川のそばを歩いていてドレフュスが釣りをしているのを見てずっと川土手まで行って彼女かどうか見ましたしかしよく見えませんでした。
Colonel: (Bang) Did you really think I was so stupid that I wouldn’t recognize a run-on sentence?
大佐:(バンという物音)私があまりにもおろかで区切り無しで続く文に気づかないと思いましたか?

【解説: run-on sentenceとは適切な場所で文を切ったり句読点を使ったりせずに文を複数繋げてしまった文です。 尚、大佐のDid you really think I was so stupid that I wouldn’t recognize a run-on sentence? は[so that …構文]で「とても~ なので...」の意味です。Thatは口語では省略することも多く、このビデオでもthatはほとんど発音されていません。このような場合、thatの部分をカンマ( , )で表記し、Did you really think I was so stupid, I wouldn’t recognize a run-on sentence? とすることもあります。】

Lapadite: Sorry, there was no Jews here.
ラパディテ:すみません。ここにはユダヤ人たちはいませんでした。
Colonel: Jew or Jews, plural?
大佐: ユダヤ人、ユダヤ人たち、複数形どちら?
Lapadite: Plural.
ラパディテ:複数形。
Colonel: Wrong! You have to match your subject with your verb.
大佐:不正解!主語は動詞と一致させなくてはなりません。

【解説: [主語と述語の数の一致]です。Sorry, there was no Jew here. Sorry, there were no Jews here. のどちらかになります。no の後には単複どちらも来ます。存在する場合単複どちらになりそうかで使い分けます。】

Lapadite: What do you want from me?
ラパディテ:私にどうしてほしいのですか?
Colonel: I’ve heard from numerous sources you are hiding Madamoiselle Dreyfus.
大佐: 多くの情報源からあなたがドレフュス嬢をかくまっていると聞いています。
Lapadite: From who?
ラパディテ:誰がから(ですか)?
Colonel: From whom?
大佐: 誰から(と言いなさい)?

【解説: fromは前置詞で、前置詞の後に来る語は[前置詞の目的語]と呼ばれます。従って疑問詞whoも目的格のwhomにするのが正式です。】

Lapadite: Don’t kill me, please.
ラパディテ:殺さないでください。
Colonel: Monsieur Lapadite, I have one more question for you. If you answer correctly, I will leave you and your family in peace. If not, you are coming with me. Now, let’s say you are writing a list. Would you or would you not put a comma before the end?
大佐:ラパディテさん、もうひとつ質問があります。正解すれば、あなたとご家族をそっとして置きます。不正解ならあなたを連行します。さて、あなたがリストを書いているとします。最後の前にカンマを付けますか、それとも付けませんか?
Female voice: It depends on whether you’re following the Chicago Manual of Style or the Associated Press Guide.
女性の声: シカゴ文体マニュアルに従っているかAP通信ガイドに従っているかによります。

【解説: 何かのリストを書く、すなわち何かを並べ立てることを[並列]と言います。並列するものがふたつの場合、A and Bとしますが、3つ以上の場合、人によって最後(C)の前(B)の後にカンマを付ける場合(A, B, and C) と付けない場合(A, B and C)があります。これはどちらでもよく、女性の声が言っているように、習った教材によります。】

Colonel: Hiding under the floorboards, I have finally found you.
大佐: 床下に 隠れて、ついに見つけたぞ。
Lapadite: Wait. You were hiding under the floorboards or she?
ラパディテ:待ってください。あなたが床下に隠れたのですかそれとも彼女がですか?
Female voice: A dangling participle!
女性の声: 懸垂分詞
Colonel: A dangling participle… (a sound of a gunshot)
大佐:懸垂分詞…(銃声)

【解説: (1) 大佐が言いたかったのは、「あなたは床下に隠れていた、そして私は遂にあなたを見つけた。」です。この場合前半をフルセンテンスにすると、You were hiding under the floorboards, and I have finally found you. となります。大佐はこの文前半を分詞構文にしたのですが、 分詞構文にする文の主語が分詞構文にしない方の文の主語と異なる場合省略できません。つまり隠れていたのはYou (女性)であってI(大佐)ではないので省略できません。正しくはYou hiding under the floorboards, I have finally found you.です。ところが大佐はYouを省略してしまいました。これはネイティブスピーカーでも時々してしまうミスで、懸垂分詞(dangling participle)と言います。
(2) 大佐の分詞構文はHidingの主語がない(省略されている)ので、主語は自動的にIだと解釈されます。つまり Hiding under the floorboards, I have finally found you. I was hiding under the floorboards, and I have finally found you. (私は床下に隠れていた、そしてあなたを遂に見つけた。)だと解釈されるのです。
(3) このビデオでは状況から床下に隠れていたのは女性だと分かりますが、大佐の発言では床下に隠れていたのは大佐だということになります。この為、ラパディテさんがYou were hiding under the floorboards or she (was hiding under the floorboards)(あなたが床下に隠れたのですかそれとも彼女が(床下に隠れていたの)ですか?)と尋ね、女性が「懸垂分詞(のミスだ)!」と指摘した為、大佐は自らの文法ミスを認めて自殺します。】

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